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プログラマーとエンジニアの違いは?特長や曖昧になる理由も解説。
プログラマーとエンジニアって何が違うの?
ネットの記事やSNSなど見ていると、プログラミングする人のことを「プログラマー」と言ったり「エンジニア」と言ったりしていますよね。
これって同じ意味なの?
今回は「プログラマーとエンジニアの違いとは?」について解説していきます。
「プログラマーとエンジニア」の違いには、
●パターン①:異なる意味(その1)
●パターン②:異なる意味(その2)
●パターン③:同じ意味
以上の3種があります。これが話をややこしくしているんですね。
ほんとは「パターン①:異なる意味(その1)」だけで説明を終えられるといいのですが…
実際の開発現場や世間一般では「パターン③:同じ意味」が普通になっていたりもします。
では「パターン①:異なる意味」から説明します。
【パターン①】
「異なる意味」その1まずは「本来の意味」から解説します。それがIT業界や世間一般で正しく使われているかは別として。
プログラマー
プログラムを書く人。ひたすらそれだけを専門的にする人。
エンジニア
プロジェクトの管理をする人。
上記は両者が明確に「異なる意味」になっているので、スッキリしていますね。
プログラマーはプログラミングの専門職。エンジニアはマネジメント。言葉本来でいうと、このような区分けになります。
ただし、実際の現場ではエンジニアも普通にプログラムを書きますし、そもそも書けないと指示出しも出来ず「エンジニア」にはなれません。
一方で「プログラマー」も、お客さんとのやりとりを任させることもあり、そうでなくても自分の部下や外注先を少しマネジメントする業務なんかも発生したりします。
そうなると、実際にはみなさん「プログラマーであり、エンジニアでもある」となってきます。
これが、世間的に区分けが曖昧になっている理由。
とはいえ、まずは「プログラマー:プログラムを書く人」「エンジニア:マネジメントする人」という、明確に異なる意味を抑えておきましょう。
【パターン②】
「異なる意味」その2プログラマーとエンジニアが明確に異なる意味を持つパターン「その2」を解説します。それは、以下の区別。
プログラマー(PG)
プログラムを書く人。ひたすらそれだけを専門的にする人。
システムエンジニア(SE)
システム開発の仕様・設計を担当。
上記の区分けにおいても「プログラマー」「エンジニア」と区別します。これも、両者の仕事はほぼ明確に分かれていると見えますね。
「SE:システムエンジニア」が上流工程(顧客と打合せ→要件定義やシステム設計)を担当し、「PG:プログラマー」がシステム自体の開発(制作業務)を担当するという区分けです。
【パターン③】
「同じ意味」の場合特にWEB制作の仕事現場を見た場合「プログラマーとエンジニアの兼任」も多く、これが両者の境界線を曖昧にしている一因にもなっています。
また、自身を「プログラマーと言いきるのは遠慮したい人(そこまでプログラミング言語に精通してない)が、自身をエンジニアと言うことでボカす」こともあります。
また、企業が人材を募集する際に「プログラミング以外にも色々やって欲しいから『エンジニア募集』と書こう」と、フワッとさせる意味で使用することも。
さらには「エンジニアって言ったほうがカッコいいから」なんて理由で使っている人もいます。
こんなことが多方面で重なっていくうちに、プログラマーもエンジニアも同じ意味で使われるようになってきたんですね。
現代のWEB業界では、自身をWEBエンジニアと言う人もいれば、プログラマーと言う人もいます。
本当は本記事の「パターン①」「パターン②」のように明確に分けるのがわかりやすいのですが、現実的には結構曖昧になっている業界もあります。
WEB系で言う「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の違いの詳細は『「フロントエンド」と「バックエンド」のちがいとは?』にても書いていますが、サイトの見た目を担うフロントと、サーバーサイドを担当するバックエンドは、双方ともに「エンジニア」でもあり「プログラマー」の役目も果たします。
フロントエンドでもJavaScriptでプログラミングをしている人は自分のことを「フロントのプログラミングをしている」と言うことはあるし、幅を広げた言い方で「フロントエンドエンジニアです」と名乗ることも全然ある。
サーバーの保守管理をしつつ、サーバサイドのプログラミング言語も扱う人は「バックエンドのプログラマー」と言えますがプログラミングだけでなく色々やっているから「バックエンドエンジニア」と呼ぶこともできてしまう。
それぞれの解釈の自由度が高いとは言えるものの、実際には結構気にせず使われているのが「プログラマー」「エンジニア」という言葉と言えるでしょう。
特にWEB系では自分を「プログラマー」と言ったり「エンジニア」と言ったりするのは、結構自由になっている風潮。自身のスキルや作業内容はさておき「エンジニア」と名乗るのが普通になっているのが現在の日本のIT業界、特にWEB業界であると言えるでしょう。
一人二役以上こなすなら「エンジニア」
これまでの解説で見えてくるのは「一人二役以上こなすならエンジニア」と言うことでしょう。
自身をプログラマーと限定できる人はもちろんそれで良いのですが、ベンチャー企業などではプログラマーとして入社しても1ヶ月後にはもうコードを書く以外の仕事も任されたりします。それは要件定義であったり、そのための情報収集やサポート業務だったり。その時点でもう「エンジニア的役割」が出てくるわけです。
こうしてみると、なぜここまで「エンジニア」という呼称が急増してきたのかがわかると思います。あとは言葉としては「プログラマー」ほど直球でないうえにフワッとしておりカッコもつくので、一般的に好まれているのもあると思います。
どちらの道もキャリアアップが可能
キャリアアップという意味では、プログラマーでもエンジニアでも正解です。
自身を「プログラマー」と名乗れるほどの、特定の複数言語のプロフェッショナルであれば、職人的なプログラマーとして重宝されます。プログラマーがいなければ、何ひとつこの世の中にITプロダクトは誕生しないのですから。
一方で、プログラミングでの経験を経て、エンジニアへの道へ進むのも王道です。歳を重ねるごとにだんだんとマネジメント業務にシフトし、最新の言語の勉強や習得等は若い世代に任せ、自分は顧客対応やプロジェクト管理に徹していく。
両者の大きな違いのひとつは「ヒト・モノ・カネの管理の有無」とも言えるでしょう。エンジニア業務はこの比重が大きいです。一方でプログラマーは「指示された通りに作り上げる」のが仕事のため、仕事で関わる人数は限定されます。
もちろん、どちらの仕事も大変で、どっちがラクというのはありません。プログラマーは常にアンテナを貼って、時代によって変わるモダンな言語の学習や研究含めさまざまなトレンドを把握し続けるのも大切です。つまり「どれだけプログラミングを愛しているか」は問われ、ライバルも非常に多く、上には上がいる世界。
エンジニアの方は、極端に言えば「プログラマーのミスは、エンジニアのミス」とも言え、プロジェクト失敗やミスは全部自分の責任です。仕事とは最終的には「人」であるため、顧客をどれだけ満足させ、そして結果をきちんと出せるかどいう責任も背負います。
まずは、プログラミングの学習を始めた際は、目の前の基礎学習を重ねていき、仕事をする段階になったら、プログラマーの仕事もエンジニアの仕事も実際に体験し、自身の特性と照らし合わせるのが良いでしょう。
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