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エンジニアの睡眠時間は?寝不足の改善法や会社選びのコツまで。
エンジニアの睡眠時間を調査
今回は「日本のエンジニアの睡眠時間」を見ていきます。
プログラマーやエンジニアの仕事は、誰でもやれる仕事ではなく、極めて専門性の高い職種。
専門職だけに仕事も忙しく、会社にもよりますが、エンジニアの1日の労働時間はどうしても長くなりがちです。ということは帰宅後の「睡眠時間」に影響が出てきます。
それでは、大手メディアのデータを引用しつつ「エンジニアの睡眠時間」を見ていきましょう。
世のエンジニアたちは、ちゃんと眠れているのでしょうか?
エンジニアの睡眠時間は「6〜8時間」
さっそく結論から書きますと、エンジニアの睡眠時間は以下です。
6時間:24%
7時間:37%
8時間:22%
(PR TIMES「2019年度 若手エンジニアのライフスタイル調査」より)
上記データは若手のエンジニアに限定したデータです。
「意外に寝れているな…」と思った人も多いかもしれません。
多くは24時頃に就寝し、朝6時や7時に起きるとのこと。
しかしもちろん「真逆」のデータもあります。
一方で寝不足も指摘されている
会社にもよりますが、エンジニアという職種は比較的「寝不足」が問題視されている業界。そのため、会社選びは慎重にするのがマストです。
エンジニアの睡眠不足は時折WEB上ではニュースになっており、そのような場合は睡眠時間が、
「5時間以下」
であるのがほとんど。ブラック企業にあたってしまうと、会社に寝泊まりするケースさえもあります。
寝不足の原因をたどっていくと、仕事が忙しいことやブラックな環境になっていることがまず大きな要因。
そして他の理由として、
●日中にカフェイン飲料をがぶ飲みしていたり、
●食事の時間が不規則なケースや、
●ジャンクフードやコンビニ食の摂りすぎ、
●夜のアルコール摂取過多など、
こういった原因で、健康的に眠る土台を自ら崩し自爆している場合も。「コーヒー1杯くらい…」「コンビニおにぎり1個くらい…」「ビール1缶くらい…」の積み重ねは、地味に体に影響を及ぼします。
現実的には仕事の量を急に減らすなんてことはできませんが、なるべく食事の時間やメニューを改善し、コーヒーやアルコール、糖分や塩分の極端な摂取も控えるなど、生活のバランスを見直すことも必要と言えるでしょう。
なお「残業することが当たり前になっていて、早く仕事するモードになりきれていない」「仕事を早く終える努力を放棄してしまった、あきらめた」という場合もあるでしょう。もし改善を受け入れてくれるような環境ならば、自分から改善してみましょう。
「どこに住むか」で睡眠時間が決まる
基本的なことで意外と見過ごされがちなのが「どこに住むか」ということ。
会社から住居が近いと「通勤がラク」なんて言われますが、その前に「睡眠時間が多く確保できる」ことが実は利点なんですね。
1日30分多く眠れるだけでも、積み重なるとだいぶちがってきます。
とはいえ、新宿や渋谷なんかの近くに住むのは家賃も高く、なかなか難しいところ。とはいえ、ケチりすぎてあんまり遠方に住んだり実家にこだわりすぎると長い通勤時間を強いられ、睡眠時間の確保が難しくなります。
「通勤電車で寝ればいい」というのは、安定した睡眠時間の確保とは言い難く、日によって体のリズムが異なってしまう。
エンジニアとして転職や就活をする場合は、自宅の立地や引っ越し可能なエリアを「睡眠時間」という観点からも考えておくとスマートです。
毎日ちょっとの努力で睡眠時間が増える
睡眠時間の確保は、自宅と会社の距離以外にも気をつけることで改善できます。
例えば「寝る前スマホ」の削減。
夜眠る前にベッドの中で見るスマホの時間は思い切って「ゼロ」にする。
スマホから発せられブルーライトによって、脳は「起きている時間」と錯覚します。これは「メラトニン」というホルモン分泌と関係があるんです。「寝る前スマホ」は寝付きを悪くするんですね。
就寝前のスマホ時間を30分削るだけで、30分以上を睡眠に回せます。それで翌日のパフォーマンスがグッと上がるなら、スマホ依存症も緩和できますし、ぜひ取り入れたいところです。
眠る前でも、リビングなどでダラダラYouTubeやNETFRIXを観すぎたり、晩酌を長引かせていると睡眠時間はみるみるなくなっていきます。それぞれ、20〜30分早く切り上げるだけでも合計1時間は睡眠にあてられますよね。
エンジニアという仕事の都合上、どうしても情報収集という意味合いも含め、ネットサーフィンを長くしがちな面はあるものです。しかし仕事と趣味の境目が曖昧だと、結局は帰宅後も体の酷使を継続しているに過ぎません。
人間は、人によりますが寝るまでに「5分~30分」ほどかかるそうです。その睡眠までにかかる時間を考えると、0時に寝ても実際に眠りに入るのはその10分〜20分後ですから、朝6時に起きる場合は「約5時間半」しか寝れてないことになります。これはちょっと睡眠時間の平均を大きく下回ってきますね。
寝る前に粘ってしまうその5分、その10分を睡眠に回す調整を試みましょう。
早起きのコツは「早寝」である
意外と盲点であるのが、早起きのコツは単に「早寝」にあるということ。早く寝ればその分起きる辛さは軽減されます。
これまで見てきた「住む場所」の見直しや「寝る前スマホ」「YouTube(ネットサーフィン)」「晩酌」の改善で、早く眠ることができ、結果、人によっては1時間以上も睡眠時間を確保できるうえに朝も辛くない、実質「早起きが得意」な体になっていくでしょう。
プログラミングは「集中力が勝負のスポーツ」とも言える、ミスが許されない競技です。
その集中力を生み出すのは、他でもない「睡眠」。
その睡眠を生み出すのは「早寝」なのです。
人によってベストの睡眠時間は異なる
一般的には、睡眠時間は「8時間くらいがベスト」という説を聞いたことがある人もいるかもしれません。
しかし、専門家にいわせると実際は「その人が日中に眠くならない状態が自分にあった睡眠時間」だそうです。必ず8時間、最低7時間などの絶対的基準はないらしいです。
とはいえ、年齢によっての平均睡眠時間というのは変わっていくため、平均値はひとつの目安にはなるでしょう。
下記のデータは、エンジニアも含む一般的な睡眠時間の平均データです。
(大塚製薬「睡眠リズムラボ」より)
上記のデータによると「25歳で7時間」「45歳で6.5時間」「60歳で6.0時間」という睡眠時間の平均値が出ています。
このデータでも、睡眠時間は6.5時間〜7時間といったところ。
しかし若い頃よりも、加齢と共に睡眠時間が減っても大丈夫というのは面白い現象ですね。
消費パワーも多いからなのか、若い時ほどちゃんと眠る必要がありそうです。「若いから寝ないでいい」という先入観とは逆の数字が出ていることに注目したいところ。
企業の就労状況から見る睡眠時間の予測
例えば就活や転職活動中に企業のことを調べると思いますが、表に出てくる求人情報だけでは、正直なところ綺麗事ばかりでなかなか就労実態が見えてないこともあるでしょう。
その場合は、以下の方法を試してみましょう。
①口コミ調査
その会社の退職者や現役の社員たちの口コミを集めているサイトがいくつもあります。
・ライトハウス(旧:カイシャの評判)
・転職会議
退職者の口コミが中心なので辛口すぎる場合もありますが、勤務状況をただ眺めるだけなく「この会社だときちんと睡眠時間を確保できるかな」という視点で見るのは、実はとても大切なことです。
②転職エージェント調査
今は無料で登録できる転職エージェントが多いので、自分が目星をつけた会社の内情を調べてもらうこともできます。
直接は会社にしにくい質問でも、エージェントをはさむと気軽にできるため、活用するもひとつの方法です。
給料や待遇にばかり目がいきがちですが、自分が最大限の力を発揮できる「環境」があるかどうか。それを労働時間から確実に確保できそうな睡眠時間へと落とし込んで読み解くクセをつけておきましょう。
労働時間=睡眠時間に直結する
例えば、プログラマーやエンジニアというのは、アメリカでは一般的にコンピューターサイエンスの学士がないと企業面接が受けられないのは普通のことであり、日本でも結局はスキルで優位性が決まります。
そんな専門職だからこそ、仕事は忙しく、エンジニア1日の労働時間は長くなりがちなことも。
『エンジニアの労働時間は?ブラック企業を選ばない「3つのコツ」』にて詳しく解説していますが、エンジニアの労働時間は1日平均「10時間」。
この10時間に、前後の通勤時間や食事の時間、寝るまでのプライベートタイムを加味すると果たして何時間眠れるのか。
人間の体は仕事が終わったあとしばらくは「興奮状態」にあるので、すぐに眠れるわけではありません。帰宅して一息つく時間も込みで、睡眠時間はどれくらい確保できそうか。
自分のベストな睡眠時間を獲得できるのか「労働時間=睡眠時間」という視点でも、企業を選ぶと良いでしょう。
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