• エンジニアの労働時間は?ブラック企業を選ばない「3つのコツ」

    壁掛け時計

    エンジニアの労働時間を調査

    今回は、日本のエンジニアの労働時間を見ていきます。

    労働時間は会社の待遇や自身の就業形態(会社員だったりフリーランスだったり)によっても変わるものですが、平均的な労働時間を調査してみました。

    調査データは、大手の各転職メディアなどから抽出。

    これからプログラマーを目指す人、あるいは現在すでにエンジニアで仕事をされている方もご参考ください。

    労働時間は平均「10時間」

    時計とノート

    まず結論ですが、エンジニアの平均労働時間は「10時間」でした。

    リクナビNEXTの調査では「およそ6割のエンジニアが週50時間以上の労働」とあります。

    週5日勤務として「1日10時間労働」という計算に。

    リクナビNEXTのデータ(リクナビNEXT「Tech総研」データより)

    10時間労働とは「朝9時」に出社した場合、休憩1時間を除くと「夜8時」に終業というスケジュール。

    しかし、実際にこの数字からはさまざまな背景が読み取れます。

    というのは「12時間労働以上のブラック気味な企業と、8時間労働くらいのホワイト的な企業」という両極の人たちもいるからです。その平均をとると「10時間」という数値。

    ここで、12時間労働の人と8時間労働の人の感想を見てみましょう。QOL(人生の質)が随分とちがいます。

    ●「12時間」労働の人のコメントは…

    「朝10時に出社して、終わりかけるのが夜22時。でもそこから再び仕事することもある」

    「会社に宿泊することも…」

    「8時間」労働の人のコメントは…

    「規定以上の残業はマネージャーがペナルティを受けるので、過重労働が発生しないんです」

    「フレックス制の8時間労働なので、早出すれば午後3時や4時に仕事が終わることも」

    以上を比較すると、これらはまさに両極端。そして労働時間というのは、属する会社のルールにだいぶ依存することがわかりますね。

    残業を当たり前と思っている会社や、社員の過重労働をわかっていながら見て見ぬフリする会社もある。反対に、月の残業時間が厳しく決まっていたり、そもそも残業を極力ゼロに抑えてようと尽力する企業もある。

    もし就活や転職する際は、その会社の労働時間などを知るのも大切ですが、そういった数字は捏造もできてしまうものなので要注意。求人情報って、たいがい良いことや無難なことしか書いてませんもんね。

    法定労働時間は「週40時間」

    時間をモニターに映すパソコン

    厚生労働省のホームページには「法定労働時間」に関して、下記のように記載されています。

    使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。

     

    使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。

     

    使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

    こう見ると「そんなに厳しく決まっていたのか」と思いあたくなりますが…世の中には「残業」というものも合法的に存在しますよね。

    では、残業についての法の基準を見てみましょう。

    残業は「月45時間・年360時間」

    時計の写真

    労働基準法に定められた「法定労働時間」を超える残業を「時間外労働」と言います。つまり残業のこと。

    この残業に関しては法改定が行われ、原則「月45時間・年360時間」となりました。これは、大企業は「2019年4月」から、中小企業は「2020年4月」からすでに施行されています。

    本来は法律を逸脱する残業に関しては、罰則、割増賃金などが適用されますが、実際には企業内で何がどう行われているかは、内部告発でもない限りはなかなか表沙汰ならないものです。しかも一部の大企業くらいですよね、ニュースになるのは。

    では、エンジニアが正しく健全な労働時間で働くために、仕事を探す際はどのようなことをしておくといいのでしょうか?

    それには、なんとか事前に「会社の内情」を知って置く必要があります。

    会社の内情を知り、ブラック企業を回避する方法

    パソコンで調査するイメージ

    ホームページがかっこいいからとか、最先端の技術を扱っている会社だからということだけに惹かれて入社先を選ぶの危険なこと。

    就職先の選定において、事前に労働環境を知っておくのは長時間労働や残業に忙殺されないためのリスクヘッジです。

    100%は無理だとしても、ちょっとの努力でブラック企業を回避できる策はあります。

    実際には会社の外から第三者がその会社のことを知るにはかなり限界はありますが、できる手段を「3つ」見ていきましょう。

    ①転職エージェントに相談

    転職者と会社の間に入ってくれるのが転職エージェントです。彼らに立ち入った質問をするのは何も角が立たないので、転職候補先に聞いておいて欲しいことを自分の代わりに聞いてもらいましょう。

    ただし、これも完璧ではありません。ウソつく会社はウソつきますし、エージェントの腕が悪い有益な情報はつかめないこともあります。そこはやはり用心です。

    ②業界人・OBに相談

    知り合いをつたうなどして、IT業界の人からさまざまな会社の労働環境の情報をヒアリングしましょう。

    噂になっている良い会社、悪い会社の内情をつかむことができます。憧れの会社がまさかの超・長時間労働なんてことがあるかもしれません。

    ③口コミサイトでチェック

    会社の評判を、実際に在籍した社員らの匿名口コミで掲載しているサイトを複数チェックしておきましょう。

    ライトハウス(旧:カイシャの評判)

    オープンワーク

    転職会議

    注意点としては、これらほとんどは退職者の感想のため、悪意を秘めたポストもある可能性。また、ステマもあるかもしれませんね。なので会社の口コミを見る際は、一歩距離を置いて冷静に読むようにしましょう。

    でないと、どの会社も悪く見えてきて、就活自体が進まなくなってしまうからです。

    「労働時間」は「睡眠時間に直結する

    疲れてベッドに横たわる人

    プログラマーやエンジニアという仕事は専門職だけに、他企業からの依頼ごとや緊急対応もあるため、労働時間はどうしても長くなりがちです。

    しかし労働時間は、エンジニアとしての睡眠時間にも直結するため、仕事のパフォーマンスに影響する。

    現在の仕事の成果がいまいちな人は、労働時間を見直す。なぜならそれが翌日の仕事の出来に影響する睡眠時間に繋がるからです。

    帰宅した時点で眠るまでの残された時間がわずかということが積み重ならないよう、働き方の改善をするのはとても大切なことです。

    プログラミングの楽しさを失ったときは決断を

    サラリーマンの疲れた背中

    今回はエンジニアの労働時間について見てきましたが、本来プログラミングやエンジニアリングというのは、やりがいのある、楽しい仕事です。

    習得するのは大変ですが、プログラミングが人生にもたらす有益性については『プログラミングの楽しさ・やりがいとは?【TOP10ランキング】』にあるとおり。

    このような可能性を持った、今後も必要とされる仕事であることは良いことなのですが…会社によっては「現場」は荒れており、全く楽しめない惨状になっています。

    もしエンジニアとして働き始め、自分が最初に抱いていた働き方とあまりにも乖離する場合は、無駄にその会社に長居せずに早めに決断することをオススメします。

    常軌を逸した労働時間や残業時間に押し潰され、体を壊してしまったり、モチベーションが低下しっぱなしということになったら…。回復までの時間は思ったより長くかかるものですから、無理せず自分を大切にしないといけません。

    ブラック企業、あるいはブラックまではいかないけどグレーな企業というのは多く存在する。残念ながら、調査をしてもそれは見破れないケースも多々あります。

    エンジニアは幸い、転職のしやすい職業。「キャリアアップ」を描きやすい業種でもあるのは『WEBエンジニアってどんな仕事?年収やキャリアアップは?』にても解説しています。

    転職は馬力が必要ではありますが、あまりにも労働環境がひどい場合は決断し会社を切り替えないと、歳をとり疲弊するだけ。何もよいことはありません。

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    そのような事態になる理由は、その人にセンスがないのでなく、努力が足りないのではなく、実は「根本(基礎)がわかっていないから」に他なりません。

    事前に下準備をしておけば、無駄な挫折は回避でき、プログラミングにかけたお金も時間も無駄にはならないということです。

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