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エンジニアが社長になる「3つのメリット・デメリット」とは?

IT系の社長は2種に分かれる

「IT社長」なる言葉をたまに聞くことがありますが、その属性は大きく2つに分かれます。

①プログラミングができる社長

②プログラミングができない社長

どちらが良いとかいう話ではなく「自分で直接プログラムを書けるかどうか」というちがいがあるのが、IT社長です。

今回は①の「プログラミングができる社長」にフォーカスし、

●「3つのメリット」
●「3つのデメリット」
●「3つの解決法」

以上を見ていきます。

では、さっそく「3つのメリット」から見ていきましょう。

エンジニア出身のCEOである「3つのメリット」

部下に指示を出すエンジニア社長

プログラミングができる社長の良さ、とはいったい何でしょうか。

以下にそのメリットを「3 つ」挙げていきます。

①アイディアを形にできる

思いついたアイディアを自分の手で形にできます。

とあるサービスを思いついたときに、自分で試作品を作れる。それを吟味し、良ければリリースする。

自分の頭に描いたものを具現化するので、UI/UX=デザインや使い勝手も含め、こだわって作ることが可能です。

プログラミングできる=起業家に最速でなれる、となります。

②時間とお金を無駄にしない

自らコードを書くこともあれば、他のエンジニアに具体的に仕事を振ることも可能。

いずれのケースでも「どのように作るか見当がついている」「工数・予算も読める」「どんな課題があるか把握できる」という強みがあります。

これらを全く知らない、見当もつかない場合はどうでしょう?外部に発注するためのお金も「言われるがまま」にかかり、時間も「お任せ」になってしまいます。

経営的には「時間とお金を無駄にしない」というのは何にも代えがたいメリットです。

③時代を読める

新しいサービスが世に出てきたとき「なるほど、そういう作り方があったか」「システム自体は単純だな」「これなら◯◯円で◯ヶ月くらいで作れるな」など、背景を読み取ることができます。

そこから「であれば、次はこういうサービスがいいのではないか…?」と、時代の先読みをすることができる。

時代を読む力を、クリエイティブの側面からも考察・実行できる利点があります。

エンジニア出身のCEOである「3つのデメリット」

多忙すぎるエンジニアCEOの背中

では、反対にデメリットも「3つ」見ていきます。

①経営の専門家ではない

エンジニア社長はプログラミングのプロであっても、経営のプロでないことがほとんど。

会社の経営は想像以上の「専門職」なので、決して片手間にやれるものではありません。海外では「社長業」を専門として会社を転々とするCEOもいますが、まさにそういうこと。

経営のプロではないということは、せっかく良いプロダクトがあっても会社を倒産させてしまう可能性を高めてしまいます。

②マーケティングの専門家ではない

良いサービスを作ることができても「それをどう売るか」も考えることができないといけません。

ブランディング、営業戦略やSNSでの展開など、3Cマーケティングから始まる基本〜応用まで抑えている必要があります。

①の経営と並行して、このマーケティングスキルも兼ね備えていることが求められます。

③開発に集中できない

会社のCEOになるということは「ヒト・モノ・カネ」の3大経営要素を常にコントロールしなければなりません。つまり「プログラミングをしている時間はない」となってきます。

エンジニアは基本的にものづくりが好きであり、人の付き合いや接待、お金の計算が苦手な人は結構います。接待的な会食の際に「ん〜…こんなことしてるんなら1行でもコード書きたいわ…」なんて、ストレスが生じてくる。

開発に集中できないというのは、エンジニアにとっては致命的とも言えるでしょう。

デメリットの解決法は?

パソコンを操る起業家

デメリットの3点を見ると「経営もマーケティングも同時にやるのは辛いな…」「そもそも開発できないかも、なのか…」とゲンナリしてしまいますね。

しかし、打開策はあります。

以下の「3つの解決法」を見てみましょう。

①役割分担する

共同経営者、いわゆる「自分の右腕」を探します。かのGoogleも1998年の創業時にエンジニアであるラリー・ペイジ/セルゲイ・ブリンの2名で始まりました。そして2001年に経営スキルを持ったエリック・シュミットが加入し役割を分担、盤石な体制を築いています。(後の2011年にペイジはCEOに復帰)

アップルでさえも「営業のジョブズ」「開発のウォズニアック」という二人のスティーブで成り立っています。

自分の「相方・相棒・仲間」あるいは「優秀な部下」と共に役割を分ければ、業務のオーバーフローを回避できます。

②小さく独りでやる

組織化を急ぐと失敗します。例えば上記①の「役割分担する」を無理やりやっても意思疎通が取れずに崩壊する。

サービスを始める際に「全然儲からないけど、開発も経営もマーケティングも少し勉強しながら全部自分でやってみよう」という「小さく、独りでやる」方法もひとつ。

ただし、この場合は途中の失敗も多くなり、またスピードも落ちます。しかし、そこで巻き起こる失敗のすべてが財産ともなり、後々に「創業社長」としての威厳や実力に繋がってきます。

③超シンプルなプロダクトにする

人の手間がなるべくかからない「自動化できるサービス」にするのもひとつ。

例えば掲示板の「2ちゃんねる」は、議論の場を提供しているだけですよね。実際にはそれでもサービスが巨大化してくると無数の業務が発生しますが、なるべく運営工数・運営コストが最小で済むプロダクトを生み出すのは「独り起業=独りエンジニア社長」を始めるコツ。

これができれば、サービス自体は完成させすれば”やや放置”でき、経営やマーケティングに残りの時間を投入できます。

いきなりマルチなCEOを目指さない

クリエイティブな社長のデスク

エンジニア出身の社長、というと「プログラミングも出来て、経営もできる」というクールなCEOにも見えてかっこいいものです。まさにマルチプレイヤーといったところ。

しかし、海外/日本の元エンジニア社長たちは皆「開発と経営」を分業しており、最終的には開発は自らの手では行わなくなり、最後は社長業に徹しています。

つまり、最初はエンジニアとして企業に勤めていたり、小さく起業していましたが、だんだんとキャリアアップしていったという。

ただし社長業に専念といっても、元エンジニアであるため、新しいサービスを生み出す際に「どのようにすればいいのか」は自分の経験から予想を立てられる。この点まさに「経営×開発」ができる最強の社長像とも言えるでしょう。

気をつけたいのは、歴代の錚々たる元エンジニア社長たちがそうであったように「いきなりマルチなCEOを目指さない」ということ。

どっちみち、なろうと思っても急にスーパーマンにはなれないのであり、そこは次の段落で説明する「3つの流れ」が必要です。

元エンジニア社長になるまでの「3つの流れ」

マウスとキーボードと手帳

では、これまでのメリット・デメリット・解決法を鑑みての「元エンジニアの社長」になるまでの「3つの流れ」を見てみましょう。

①まずは小さく独り起業

→開発もミニ経営もプチ集客もすべて自分でやります。まさに創業社長ですね。

②やや分業体制へ

→財務が得意な人材、マーケティングが得意な人物を探し、少しづつ分業体制に入ります。もちろん自分がCEOです。

③完全分業体制へ

→自分は社長業に徹します。上記のステップ①②の間に経営スキルを高めておくのがポイント。開発とマーケティングは他の人材に任せ、経営に専念します。しかし、現状のサービスや改善や新サービスの社内会議にはエンジニア視点も持って臨みます。

 

上記のように3ステップに分け、計画的に階段を登っていくのが確実です。

永遠に開発だけをやるのもしんどい「3つの理由」

開発現場で忙しそうなエンジニア

「社長業か〜めんどくさそうだな…」「ずっとプログラミングだけしていたいな…」という方もいるかもしれません。

もちろんプログラミングの道を極める、あるいはキープして現状維持というのはひとつの生き方です。

同時に、ずっと制作・開発だけをやっているのはしんどいことも。以下にその理由を「3つ」挙げてみます。

①常に仕事を受ける状態

自分で仕事をコントロールしきれません。常に「やらされ仕事」の状態であると言えます。

②新しい技術を常に勉強し続ける

HTMLのバージョンアップについていくことから始まり、各時代において人気のプログラミング言語も修得し続けることが求められます。

③若いエンジニアたちが競合になる

転職やコンペティションの際などにも、若くて勢いのあるエンジニアたちがライバルになります。自分が歳をとっても、いくらでも若いエンジニアたちが競合になり続けます。

 

開発にずっと魂を注ぎ込むこと自体は素晴らしいことでもありますが、上記のような懸念もある。

であれば、自身のキャリアアップとして「プログラマー→エンジニア→マネージャー→幹部→社長(起業)」というキャリアプランが堅実です。

「元エンジニア社長」というブランド

社員の前で話す元エンジニアの社長

海外と日本の元エンジニア社長を世界レベルで見ると、日本には著名な「元エンジニア社長」というのはなかなか見当たらないものです。

もちろん、中小企業ではそのような社長は一定数いますが「日本で元エンジニア社長と言えばこの人!」というのがないのも確か。有名になるのが全てはありませんが、海外に比べてあまりに少ないというのも寂しいところです。

逆に言うと、これは大きなステップアップのチャンス。もしあなたが「元エンジニアの社長」として名を馳せれば、あなた個人のブランディングになるのはもちろん、会社の大きな宣伝にもなります。それくらい、日本では著名なIT起業家というのは少ないのです。

とはいえ、少ないのには理由があり、それは単純に「高いハードルである」ということ。

確かに、プログラミングを一定のレベルまで出来るようになるには相当の時間がかかり、なおかつ自身の会社を成功させるに足りる経営能力も求められるとなれば、狭き門であることには違いありません。

しかしだからこそ、達成できれば頭ひとつ出た存在になれますよ。

目指すのであれば、世界に名を轟かす「日本人の元エンジニア社長」に到達したいものですね。

基礎を固めるプログラミング学習

プログラミングの基礎学習をする初心者

当サイト「キソプロ」は、プログラミングの基礎を専門的に学ぶサービスです。

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プログラミングは独学の失敗だけでなく、スクールに通っていてさえも挫折をする可能性が非常に高い「学問」。当サイト「キソプロ」では、この原因を「基礎力の圧倒的な不足」という見立てをしています。

基礎をおろそかにしている学習は、それがスポーツでも芸事でもプロのレベルまでは伸びていきません。面倒でつまらないことも多い基礎をちゃんと理解することで、後々の応用や仕事をこなせる人物になること。それを「キソプロ」では目指しています。

基礎を納得いくまで理解し、プログラミングの楽しさ・やりがいにたどり着く努力を共にしていきましょう。

プログラミング初心者はもちろん、異業者からの初挑戦、過去に挫折したことがある方など、お気軽にご相談ください。